むし歯を防ぐために(プラークについて)
プラーク(歯垢)とむし歯の細菌について
むし歯の原因にはどのような細菌があるかご存知でしょうか。
主な細菌としては、ミュータンス連鎖球菌(Streptococcus mutans,Streptococcus sobrinus)や乳酸桿菌(Lactbacillus)などがあります。
これらの細菌は口腔常在菌であるため、口腔内から取り除くことができません。
近年は、これら以外にも複数の細菌がむし歯の原因菌になるとされています。
細菌は、歯の表面のプラーク(歯垢)に多く住み着いています。
細菌の栄養源である砂糖について
細菌の主な栄養はショ糖(砂糖)です。それ以外にもブドウ糖,果糖,乳糖,調理でんぷん等もあげられます。
ショ糖を摂取した細菌は、どんどん酸を出します。この酸が歯の表面を溶かします。
時間の経過とともにプラーク全体の酸性度も悪化するので、やがて歯に穴があいてしまいます。
これがむし歯を発生させる流れです。
次の図をご覧ください。
食品ごとのショ糖を含む糖類全般の含有量を示しています。
糖類が多いほど細菌の栄養になり得ますし、口腔内での停滞時間や口に含む回数もむし歯を発生しやすい環境へとつながります。
むし歯を作らないためには
時間の経ったプラークほど、より強い細菌が集まって病原性が高くなる=むし歯をつくる
なので、食べたらすぐに磨くことが望まれるのです。
1日2回以上、できれば1日3回の歯磨きをしましょう。
特に夕食後は、念入りに磨いてその日に溜まったプラークをなくしてください。
歯を磨かないで寝てしまうのは、むし歯をつくる最強の悪環境と考えてよいでしょう。
念入りなセルフケアと定期的なメインテナンスで細かい部分のプラークを除去し、
むし歯を予防しましょう。
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